全国約11万人の小学生が受検 学研、「コロナ禍の子どもの学力」に関する調査を発表


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その他 全国約11万人の小学生が受検 学研、「コロナ禍の子どもの学力」に関する調査を発表

配信元:私塾界 04月05日08時14分

株式会社 学研ホールディングス(東京・品川、宮原 博昭 表取締役社長)のグループ会社、株式会社 学研エデュケーショナル(東京・品川、川端 篤 代表取締役社長)は、調査・研究機関である学研教育総合研究所と、新型コロナウイルス感染症拡大による臨時休校措置による子どもたちの学力状況に関する調査を発表した。

≪調査結果サマリー≫
【1】子どもたちの小学校での学習内容理解は、一部の都道府県ではコロナ禍の影響を受けている可能性あり。
【2】国語・算数の得点に相関関係あり。
【3】TVアニメ『鬼滅の刃』の影響か。一部回答に変化が。

≪調査概要≫
調査方法:記述式筆記テスト
調査期間:2020年10月17日~11月30日
調査対象:全国の年長~小学校6年生
調査対象者数:110,494名(うち、学研教室会員:106,834名、一般受検者:3,660名)

2020年10月17日~11月30日の期間、最寄りの学研教室や自宅で、学齢に応じたテストを受検。

≪調査結果≫
【1】子どもたちの小学校での学習内容理解は、一部の都道府県ではコロナ禍の影響を受けている可能性あり。
 心配されたコロナ禍による小学校での学習内容理解への影響について、一部の教科で正答率の低下がみられたが、コロナ禍と正答率の因果関係を確認するには至らなかった。

一方、都道府県毎の正答率を比較すると、最大15.6%(小5・算数)の開きがあったことから、地域によってはコロナ禍の影響を子どもたちが受けていることがわかった。

【2】国語・算数の得点に相関関係あり。

 一般受検者と学研教室会員の国語と算数の得点を散布図にしたところ、低学年から正の相関がみられたが、学年が上がるにつれ、国語と算数の得点分布に特徴的な相関が加わることがわかった。

 幼児・低学年のうちはあまり差がでないが、中学年になると、国語・算数共に得点の分布が開き始める。高学年になるとよりその差が顕著になる。国語の点数が最低限取れない児童は、算数の得点が伸びない傾向がみられることがわかった。テストの内容から、国語の点数が低く算数の点数も低い児童は、算数の文章題が理解できていないために得点出来ていないと考えられる。

【3】TVアニメ『鬼滅の刃』の影響か? 一部回答に変化が。

 子どもたちの答案を見ていくと、今回、これまでとことなる誤答が増えていることがわかった。小学校4年生の国語の問題で、( )の中に正しい言葉を入れる、という物。

昨年の正答率は53.8%でしたが、誤答の「かける」「かけよる」の選択率に差はありませんでした。
 今回の正答率は52.0%。誤答は圧倒的に「かけよる」が選ばれていました。
採点をした多くの全国の学研教室の指導者からも「めずらしい」「『鬼滅の刃』を連想したのかも」という声が上がった。

 学力診断実施時期、多くのエリアでTVアニメ『鬼滅の刃』再放送が行われ、我妻善逸が初めて技をつかう12話が放送されていた。善逸が技を使うときの、まるで一瞬で駆け寄っているように見える演出が子どもたちの記憶に残り、
いなずま → 善逸 → かけよっていた! → だからここも「かけよる」だ!
と、連想と考えられる。

学年別の分析など、より詳しい資料はこちら下記URLへ。
学研のアンケートに記入するとダウンロード可能になる。
https://www.889100.com/result/

私塾界

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