総務省 通信障害時の「ローミング」導入に向け、検討会発足


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その他 総務省 通信障害時の「ローミング」導入に向け、検討会発足

配信元:私塾界 08月08日07時39分

総務省は、7月2日に起こったKDDIの大規模通信障害を受け、金子総務大臣がKDDIの高橋誠社長らを呼んで、再発防止を指示する行政指導をおこなった。通信障害で、大臣名での行政指導は初。

さらに、今回の通信障害の影響を鑑みて、通信障害や災害発生時に他社の通信網に臨時で乗り入れる「ローミング」の導入に向けて、検討会を立ち上げることが明らかとなった。
「ローミング」の導入は、東日本大震災後にその必要性が浮上したが、当時は携帯各社で通信方法が異なっていたことなどを理由に、実現には至っていなかった。しかし、KDDIの障害で119番等の緊急通報が長時間利用できなくなったことを重く受け止め、実現へ向けて議論が再開されることになった。

 9月をめどに初会合を開き、学識経験者や携帯電話各社や警察、消防も参加すする検討会を実施し、年内に基本的な方向性をまとめる。現在は通信規格の統一化が進み、実現のハードルは下がり、各社もローミングに前向きな姿勢を示しているという。

 金子総務大臣は、早期実現に向け運用のルールや設備の改修など含めた幅広い議論が必要となってくるが、自然災害や緊急通報を最優先に議論が進めるとした。

■ローミングとは
携帯電話やPHS、またはインターネット接続サービス等において、事業者間の提携により、利用者が契約しているサービス事業者のサービスエリア外であっても、提携している別の事業者の回線を使うことで、通話・通信ができること。

私塾界

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