ほぼ全てが英語の講義は吉と出るか凶と出るか


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教育問題 ほぼ全てが英語の講義は吉と出るか凶と出るか

配信元:私塾界 11月20日08時26分

グローバル化の波は地方の大学にも着々と押し寄せているようだ。山梨大学(山梨県甲府市)は2016年度までに、ほぼすべての講義でテキストを英語の書籍とし、英語で講義することを決めた。日本文学など日本語の使用が必須な科目を除く全講義が、今回の英語化の対象となる。来春から段階的に導入し、4年後をめどに完全移行する。

国際教育に特化した大学では全学的な英語による講義はよく聞かれるが、そうではない山梨大学のようなケースは珍しい。英語化の完全移行までの4年間で、教員が英語で指導する準備期間を確保し、一斉導入による学生のテキスト購入費の急増を避けていく予定だ。

入試においても、全学部の2次試験に英語を課すなどの比重増加を検討している。早ければ16年度からの実施が始まる。

今回の英語化の動きは、学長や理事、学部長など10人で構成する「グローバル化推進会議」で10月に決定された。既に大学院では、一部の講義の英語化を始めており、グローバル化の早期対応で優秀な人材の育成環境の整備をするなどの狙いがある。

山梨大は医学、工学、生命環境学、教育人間科学の4学部。元々英語の方が講義を進めやすい科目も多く、英語化しやすいという声も聞かれる。

だが、これに対し、学内の意見はさまざま。英語を重視した特色ある大学として就職に有利になるという意見もあるが、今の学生の英語力がついていけるかどうか不安に感じている教員や生徒の声もあり、いずれにしても専門性の高い分野では、学生への負担増も課題となりそうだ。

私塾界

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