【第4回】子どものメンタル、親のメンタル -「ほめることの大切さ」


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情操教育 【第4回】子どものメンタル、親のメンタル -「ほめることの大切さ」

配信元:サカイク 12月02日08時46分

■「誉め」を効果的に使って子どものやる気を伸ばす!

このコーナー第四回目は、講師のメンタルトレーニングコンサルタント、大儀見浩介さんに、「ほめることの大切さ」についてお話をお聞きしていきます。

「子どもとの接し方には"プラスのコミュニケーション"と"マイナスのコミュニケーション"があります。この2つは、メンタルトレーニングの世界で"プラス思考"""マイナス思考"と定義され、とても大切なものだと理解されています。

プラスのコミュニケーションは"笑顔"や"誉める"といった、ポジティブで前向きな言動のことを言います。

マイナスのコミュニケーションは"感情で怒る""愚痴を言う"など、ネガティブで後ろ向きの言動のことを言います。

両親が家でケンカをしたり、職場のグチをこぼすといったマイナス思考の言動をすると、知らず知らずのうちに子どもは真似をします。小学生ぐらいの小さな女の子がませた口をきくのは、大体、姉か母親の影響に寄るところが大きいのと同じです。"子どもは親の鏡"という言葉がありますが、子どものマイナス思考は親の影響を受けているケースが多く見られます。

わたしは子どもの言動を見ただけで、大体、その子の親はどのようなタイプかがわかります。試合の応援に来ている親御さんと話をさせていただくと、"この人はあの子のお母さんだな"とわかるのです。

親が意識をしてプラスのコミュニケーションをとることで、子どもの思考も変わっていきます。サッカーの試合中にミスをしたことに対して、"なにやってるんだ!"とマイナス思考で怒るよりも、"ナイスチャレンジ!"や"次、次!"など、ポジティブな声をかけられたほうが、子どものやる気は高まります。それは子どもに限らず、大人だってそうですよね。

"誉める"ことは、頭の中をプラス思考にする簡単な方法です。たとえば、キックミスでシュートを外してしまったとしても"シュートを打つ前のトラップは良かったよ"と、良かったところを探して誉めれば、言われた方はポジティブな気持ちになり、やる気が高まります。

「誉める」の良いところは、誉めた方もプラス思考になることです(試しに隣にいる人の良いところを、なんでもいいので誉めてみてください)。親がプラス思考で笑顔を作れば、子どもも自然と笑顔になります。誉めをうまく活用し、プラス思考で接することを心がけてみてください」


大儀見浩介//
メンタルトレーニング・コンサルタント。東海大学体育学部にて応用スポーツ心理学を学び、サッカーだけでなく、新体操女子U18日本代表や教育、受験対策など、様々な分野でメンタルトレーニングを指導している。著書に「クリスチアーノ・ロナウドはなぜ5歩さがるのか~サッカー 世界一わかりやすいメンタルトレーニング」(朝日新聞出版)、「心理戦術が日本サッカーを進化させる」(白夜書房)がある。
公式HP『Mentalista』
http://www.mentalista.jp(PC)

記事提供:少年サッカーの保護者向け情報サイト[サカイク]

サカイク

日本初のサッカーを通した教育がテーマの少年サッカー(ジュニアサッカー)保護者向け情報サイト。最新少年サッカー情報からオリジナルコラムやインタビューなどの読み物コンテンツや練習メニューや練習方法を動画付きでお届けしています。

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