【第10回】子どものメンタル、親のメンタル - 上手くほめる技術とは


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情操教育 【第10回】子どものメンタル、親のメンタル - 上手くほめる技術とは

配信元:サカイク 12月19日08時33分

■子どもがミスをしたら「サンドウィッチ・テクニック」で対応

このコーナー第10回目は、講師のメンタルトレーニング・コンサルタント、大儀見浩介さんに「誉め方のテクニック」についてお話をお聞きしていきます。


子どもの気持ちを乗せ、やる気をアップさせる。そのために効果的なのが、『誉める』ことです。第4回でもお伝えしましたが、子どもの努力やチャレンジを誉めることで肯定し、「もっとうまくなりたい」という気持ちに火をつけることができたら、どんどん上達していきます。

とはいえ子どもの中には、要領が悪く、失敗を繰り返す人もいます。そんな時こそ、失敗を指摘して怒るのではなく、『誉め』を効果的に使ってみてください。誉めるときのポイントは、結果だけを見て判断するのではなく、チャレンジしたことや努力の過程に目を向けることです。

『失敗は成功のもと』とはよく言ったもので、チャレンジに失敗は付き物です。そこで失敗に対して「なにやってるんだ!」と非難すると、次からチャレンジしようという気持ちはなくなり、確実にできることだけに意識が向かいます。それでは、なかなか成長に結びつきません。

新しいこと、できないことにチャレンジするときに失敗するのは当たり前。そう思っていると、ちょっとしたミスや失敗に腹をたてにくくなります。ミスをしたときは「次、次」と気持ちを切り替えさせ、うまくいったことがあれば、そこにフォーカスして徹底的に誉める。これを意識して、子どもと接してみてはいかがでしょうか。

ミスに対してアドバイスをしたいときにお勧めなのが『サンドウィッチ・テクニック』です。これはアドバイスを『誉め』で挟む方法です。たとえば、シュートミスが続いている子どもにアドバイスをするとき。

<最初に「シュートに向かう意識が高くていいぞ!」と誉めて、心の耳をこちらに向けさせます。次に「もう少し、コースを狙って蹴ってみたらどうだ」と、アドバイスを伝えます。そして最後に、「キミのシュート力があれば、相手のGKはキャッチできない。思い切ってプレーしよう」と、誉めることで気持ちを乗せて、やる気にさせます。

プラスの言葉をかけることで、心の耳を開かせてからアドバイスをし、プラスの言葉で締めくくる。そうすることで、言われた方も気分良く、アドバイスを受け入れることができます。これは子どもに限らず、大人同士でも有効なテクニックなので、日常生活等でぜひ使ってみてください。


大儀見浩介//
メンタルトレーニング・コンサルタント。東海大学体育学部にて応用スポーツ心理学を学び、サッカーだけでなく、新体操女子U18日本代表や教育、受験対策など、様々な分野でメンタルトレーニングを指導している。著書に「クリスチアーノ・ロナウドはなぜ5歩さがるのか~サッカー 世界一わかりやすいメンタルトレーニング」(朝日新聞出版)、「心理戦術が日本サッカーを進化させる」(白夜書房)がある。
公式HP『Mentalista』
http://www.mentalista.jp

記事提供:少年サッカーの保護者向け情報サイト[サカイク]

サカイク

日本初のサッカーを通した教育がテーマの少年サッカー(ジュニアサッカー)保護者向け情報サイト。最新少年サッカー情報からオリジナルコラムやインタビューなどの読み物コンテンツや練習メニューや練習方法を動画付きでお届けしています。

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