サッカーをうまくなるためには?プレーの基本「トラップ」を理解しよう!


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情操教育 サッカーをうまくなるためには?プレーの基本「トラップ」を理解しよう!

配信元:サカイク 12月19日08時34分

サカイク読者のみなさん、はじめまして。小島直人です。ぼくは幸運なことに4年間ナイキフットボールのプロジェクト「エリートトレーニング」に関わり、マンUやアーセナルなどの育成コーチと情報を共有しながら、関東・関西で年間1万人の中高生を巡回指導してきました。現在は東京都の大田区・品川区を中心に活動する『大森FC』で代表をつとめ、プロサッカー選手の育成に力を注いでいます。10代の頃はイングランドに留学して、プロサッカー選手を目指していました。プロサッカーコーチとして指導の道に入ってからも、海外のコーチと触れ合うことは多く、世界のサッカーに目を向けながら日本の選手育成について考えてきました。

このたび、サカイクで話をする場を頂けたことに、とても感謝しています。ぼくが日々、真剣に「うまくなりたい」と目を輝かせて挑んでくる子どもたちとの体験を通じて得たことを、少しでもお伝えできたらなと思っています。

■トラップは全てのプレーの基本
今回は1回目なので、基本的なことから話をさせてください。テーマは「トラップ」です。みなさん、トラップってなんでしょう? 多くの人は「ボールを止める」ことだと理解していると思います。サッカーで大切なプレーは「止める・蹴る」といいますが、その「止める」に当たるものです。ボールを自分の思ったところに止めることができれば、次のプレーにスムーズに移ることができます。

トラップはすべてのプレーの基本だと、ぼくは思います。いくらチームのコンセプトを理解し、プレーのアイデアを持っていたとしても、ボールを自分の意図したところに止めることができなければ、実行することができないからです。

だから、トラップの練習はしてほしいと思います。それもただボールを「止める」のではなく、自分が次のプレーに移りやすいように「コントロール」する練習を。サッカーはドリブルだけでは成り立ちません。パスもあります。パスを出すということは、当然、パスを受ける人もいます。うまくなりたいと思うなら、プレーの第一歩であるトラップをしっかりとできるようになること。そのトラップが、ゴールを目指すための「コントロール」になっていたら最高です。ボールを自分がプレーしやすいところに置く・動かす。それはすごく大事なことです。ちなみに英語でトラップは「ストップ(止める)」ではなく「コントロール」です。

■「止める」ではなく「コントロール」の練習を
よく、チームの子やお父さん、お母さんに、「どんな自主練をすればいいですか?」と聞かれます。そこでやってほしいのがコントロールの練習。ボールを頭上に蹴り上げて、落ちてきたところを、インサイドやアウトサイドを使って、1回でコントロールしてみてください。この練習はリフティングと同じスペースがあればできます。

自分の思うところにボールをコントロールできるようになったら、友達やお父さんに投げてもらうのもいいと思います。試合中、浮いたボールをコントロールして、グラウンダーのパスをするのは基本のプレーです。実戦をイメージして、いろいろ考えて、工夫してトレーニングをしてみてください。

いま人気があるバルセロナのパスをつなぐサッカーも、グラウンダーの強いパスで成り立っています。ボールを正確にコントロールして、強くて速いグラウンダーのパスを出す。そこに背の高さや足の速さは関係ありません。バルセロナのシャビやイニエスタにしても、決して身体が大きくなければ、足もそれほど速くはない。だけど、正確な技術ですばらしいプレーを連発しています。やっぱり、大事なのは基本。それを子どもたちに忘れないでいてほしいと思います。


小島 直人//
こじま・なおと
海外での選手経験の後、指導者として中学、高校、地域クラブや東京ヴェルディコーチとして様々なカテゴリーの指導にあたる。情熱的で卓越したコーチングスキルには定評があり、NIKEエリートトレーニングでは専属コーチとして毎年1万人以上の中高生をクリニックで指導した。現在は、大森FCの代表を務める。

記事提供:少年サッカーの保護者向け情報サイト[サカイク]

サカイク

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