慶応大理工学部(横浜市港北区)は18日、昨年11月に学生ら約2千人の個人情報が入ったノートパソコン1台を含む最新鋭パソコン25台など(1千万円相当)が盗まれたと発表した。
慶応大学によると、矢上キャンパス内の5つの研究室などから最新のパソコン計25台が盗まれたのは昨年11月27日未明で、事件当時研究室の十数枚のガラスが割られ、ドアのカギがこじ開けられるなどしており、神奈川県警港北署に被害届を出していた。
これまでのところ、これらの情報が外部に流出する被害は出ていないが、謝罪した学生からは抗議を含め計7件の問い合わせがあったという。
会見した真壁利明・慶応大学理工学部長は「事態を重く受け止め、再発防止を図りたい」と謝罪。被害を受けてから公表までに約5カ月もかかった理由は「教員がパソコンの中に個人情報が入っていたことを認識していなかったため」と説明した。教員の氏名や肩書については「原因や事実を確認の上、処分を決めるので差し控える」と公表しなかった。