駒沢大学が154億円の損失―金融危機で資産運用失敗


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大学 駒沢大学が154億円の損失―金融危機で資産運用失敗

11月19日19時06分

 駒澤大学(東京都世田谷区)が、資産運用で行ったデリバティブ(金融派生商品)取引で、金融危機に伴い約154億5000万円の損失を出していたことがわかった。
駒沢大学は穴埋めのため、キャンパスの土地や建物を担保に、銀行から約110億円の融資を受けるという。

 文部科学省は駒沢大学に報告書の提出を要請。駒澤大学は17日付で、弁護士や公認会計士らによる調査委員会を設置した。

 駒澤大学や文部科学省によると、2007年度、資産運用のため、複数の外資系金融機関と、デリバティブの1種、金利スワップ、通貨スワップを内容とする取引を契約。運用を行っていた。

 しかし、世界的な金融危機で、時価が一気に値下がり。今年3月末の昨年度決算時点で、評価損は53億円を超えたという。今年10月29日に契約を解除したが、損失額は約154億円に上ったという。

 駒沢大は大学院の研究室などがある深沢キャンパスや、野球部のグラウンドの土地建物などを担保にして、みずほ銀行から110億円の融資を受けることを決めた。

 文部科学省は「資産運用は大学の判断だが、リスクを考えて安定性を重視するべきだ」としている。

 駒沢大学の関係者によると「資産規模に対し投資額が多すぎた。大学の経営陣には金融商品に詳しい知識を持った人がおらず、認識の甘さがあった面は否めない」と話している。

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