爆薬の原料になる化学薬品を不正に所持したとして、警視庁公安部は７月５日、神奈川県相模原市に住む専門学校生の少年（１９）を毒劇物取締法違反（禁止毒劇物所持）の疑いで逮捕したと発表した。逮捕容疑では、少年は正当な理由がないのに自宅に劇物の「塩素酸ナトリウム」と「塩素酸カリウム」を計約１７０グラム所持していたとされる。警視庁公安部は少年の自宅や、薬品類を販売した東京都中央区の化学薬品製造・販売会社などを家宅捜索した。
逮捕容疑は、５日午前７時５０分ごろ、毒劇物取締法で「劇物」に指定されている塩素酸カリウムと塩素酸ナトリウム計約１７０グラムを正当な理由なく、自宅に所持したとしている。少年は今年２月ごろ、東京都中央区の化学薬品製造・販売会社の店頭で複数の化学薬品を大量購入したとみられ、「爆発実験に興味があった」と容疑を認めているという。
毒劇物取締法では、毒劇物取締法に指定された薬品を購入する際、身分確認のほかに使用目的を明確にすることが義務付けられており、公安部は購入の経緯も調べている。
少年はインターネットの掲示板にたびたび薬品を混ぜて燃焼させている様子が映った複数の動画を投稿していた。
