東京・世田谷区の駒沢大学に、なたを持って侵入した男が警視庁に銃刀法違反の現行犯で逮捕された。男は駒沢大学４年生で、７月２６日午後０時半ごろ、大学になたを持って侵入し、地元住民との交流イベントに参加していた小学校4年生の男の子を羽交い締めにした。学生数人が男を取り押さえ、男児にけがはなかった。男を取り押さえる際に大学ＯＢの男性が指先を切る軽傷を負ったほか、男が所持していたガソリンのような液体のにおいで学生の男女２人が体調不良を訴えて病院に運ばれた。
男は刃渡り約２４・５センチのなたを所持しており、リュックサックに入れていた。駒澤大学では当時、地域住民を招く夏祭りの準備中でイベントサークルの学生と地域の小学生約４０人が体育館棟１階談話室で夏祭りの準備中に、男が無言で侵入。リュックサックからなたを取り出し、小学４年の男児を羽交い締めにしたが大学ＯＢ数人によって取り押さえられた。
また、男が取り押さえられる際に「爆弾を仕掛けた」と話したことから、サークルの部室を調べたところ、ガソリンのような液体入りの容器がタイマーなどとともに置かれていたという。駒澤大学によると、男は４月から休学中だった。
男は容疑を認め、「サークルに対し恨みがあった」という趣旨の供述をしているが、意味不明の部分も多く、警視庁玉川署では男の刑事責任能力を含めてさらに調べを進めているとのこと。
