九州大学六本松キャンパス(福岡県福岡市中央区)で2009年9月29日、九州大学伊都キャンパス(福岡県福岡市西区など)への移転完了に伴う閉校式が行われた。1921年に旧制 福岡高等学校が設置されて以来、宇宙飛行士の若田光一さんや作家片山恭一さんら11万人以上が学んだ「六本松」88年の歴史に幕が下りた。跡地は独立行政法人・都市再生機構(UR)に売却される予定。
九州大学は伊都キャンパス(福岡県福岡市西区など3市町、約275ヘクタール)に六本松、箱崎(福岡県福岡市東区、約46ヘクタール)両キャンパスを統合、移転する。
六本松は今年3月末に移転をほぼ終えたが、その後も一部教職員が残って研究などを続けていた。
式にはOBや教職員、地元住民ら約80人が出席。有川節夫学長は「私自身もこのキャンパスで学び、感慨深いものがある。六本松は役目を終えるが、その精神は伊都へと引き継がれ、優れた人材が多く育ってくれることを願っている」とあいさつした。
続いて出席者に見守られる中、正門に掲げられた「九州大学大学院比較社会文化研究院」「九州大学大学院言語文化研究院」など4枚の表札が取り外された。
六本松キャンパスは1921年に旧制福岡高等学校としてスタート。
1949年に新制九州大学となった後は、主に教養課程の1、2年生が通った。旧制福岡高等学校時代からこれまでに、11万人以上の学生が学び、青春時代を過ごした。
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