京都大学は10日、学費の納付が困難な成績優秀な学生を対象に授業料の免除や半額にする制度を、従来の3千万円からこれまでの3倍以上となる1億円に増額し、前後期合わせて半額免除者を延べ約700人増加すると発表した。制度を受けられる学生は、計約5300人となる。
この制度は、全大学生・院生を対象に毎年、実施。一定の学業基準を満たしていれば申し込むことができる。
京都大学の授業料は年間53万5800円(法科大学院は80万4000円)で、現在は一定の成績を満たし、保護者の家計の収入などに合わせて授業料を全額か半額免除している。21年度は前後期合わせて約4600人(全額免除約800人・半額免除約3800人)が制度を受けられたが、約300人の申請者が受けられなかった。
22年度は、国からの運営費交付金が約7億2千万円になる予定。大学からの予算計1億円と合わせることで、半額免除を受けることのできる人数が昨年に比べて約700人増加する予定。