厳しい就職活動 内定率は12.3ポイント減に


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大学 厳しい就職活動 内定率は12.3ポイント減に

11月18日15時59分

文部科学省と厚生労働省は2010年11月16日、来春2010年卒業予定の大学生の2010年10月1日時点の就職内定率を正式に発表した。就職氷河期といわれた2003年を下回り、統計を取り始めた1997年以降で最も低い結果となった。2008年秋のリーマン・ショック後、この2年で12.3ポイント減という急落ぶりをみせている。

文・理別にみてみると、文系が57.4%(3.8ポイント減)、理系は58.3%(10.2ポイント減)という結果になっている。また、男女別の内定率としては、男子59.5%(前年同期比3.8ポイント減)、女子55.3%(同6.3ポイント減)。中でも、国公立大の女子学生は62.2%で、前年度と比べ11.6ポイントに下がった。文部科学省はこれを受けて、2010年11月17日に大学や短期大学、それに高等専門学校など9つの関係団体に対して、ハローワークと連携して学生の就職支援に努めるよう要請した。

景気の先行きは依然不透明で、企業は採用を絞り込む方向だという。しかし、学生は大企業志向が強いため、中小企業の採用枠が満たされていないという現状もある。また、11月22日に政府は経済界、大学と3者で連携し、今後の就職問題について話し合う予定だ。

企業側に採用の門戸を広げるよう求めるほか、就活時期の早期化の是正や、卒業後少なくとも3年間は新卒枠で扱うことなどを議論する。

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