朝日新聞(9月6日付)は四国の四つの薬学部が連携することになったと報じた。
文部科学省の「大学間連携共同教育推進事業」に採択され、徳島文理大など3大学が5日発表した。大学院生に、少人数に対応した質の高い教育をするのが主な目的という。
連携するのは、徳島文理大の薬学部(徳島市)と香川大薬学部(香川県さぬき市)、徳島大薬学部(徳島市)、松山大薬学部(松山市)。薬学部が2006年度に4年制から6年制になって、修了後に大学院に進む学生が減少していることが背景にあると説明している。事業期間は2016年度までの5年間で、今年度は6,600万円の補助を受ける見込み。
各薬学部に付属薬局を開設し、学生が実地で学ぶ環境をつくる。この薬局を拠点に在宅医療にも力を入れ、へき地での実践教育を進めるという。
来秋までに、学部も含む各大学の授業をリアルタイムやオンデマンドで配信できる設備を整える。新薬の臨床試験で医師と患者の橋渡し役となる「治験コーディネーター」の育成も進めるという。