信濃毎日新聞（9月20日付）は、県短期大学（長野市三輪）を四年制化して新設する県立大学について県が19日、「総合マネジメント学部」を設け、「総合マネジメント学科」「グローバルこども教育学科」を置く1学部2学科の基本構想素案を示したと報じた。
設置場所は現在地を基本に検討する。同日、県庁で開いた県立大学設立準備委員会で説明した。素案によると、総合マネジメント学科は定員200人。2年時に経営論や組織の管理・運営などを学ぶ「ビジネス経営」、地域課題の解決や公共サービスの在り方、政策などを学ぶ「公共経営」の2課程に分かれる。一方、グローバルこども教育学科（定員40人）は、子どもに対する教育や子育て、支援の管理・運営手法を学習する。
また、学部学科とは別に、教授らが兼務して所属する「語学教育センター」と「健康文化研究センター」を設置。全学科を対象に英語教育に重点を置き、半年から1年程度の留学を義務付け、英語による授業も行う。
総定員240人は県短大の定員と同じ。素案通りの場合、県短大の多文化コミュニケーション、生活科学、幼児教育の3学科のうち、学科として引き継がれるのは幼児教育分野だけとなる。
素案の名称はいずれも仮称。県は10月19日まで素案に対する意見を県民から募集。県民意見やこれまでの設立準備委員会の議論を踏まえた上で11月中に基本構想案をまとめ、年内にも決定する。
