日本経済新聞社によると、同社は全国733大学の4年制大学を対象に「地域貢献度調査」の2012年度調査を実施、その結果を19日付けの朝刊で発表した。調査は、地域貢献度に関する質問を5分野、計23問設け、回答を得点化してランキングを作成した。国立大80校、公立大67校、私立大385校からの回答を得、回答率は72.5%に及んだ。
結果を総合ランキング順に示すと次のようになる。なお、（ ）内は国公私立別、本部所在地、前年順位を示す。
1位 信州大 （国立・松本市・ 2位） 2位 宇都宮大 （国立・宇都宮市・2位）
3位 北九州大 （公立・北九州市・1位） 4位 長野大 （私立・上田市・14位）
5位 岩手大 （国立・盛岡市・11位） 6位 松本大 （私立・松本市・ 7位）
7位 群馬大 （国立・前橋市・ 4位） 8位 大阪府立大（公立・堺 市・19位）
9位 三重大 （国立・ 津市・15位） 10位 山口大 （国立・山口市・ 6位）
11位 茨城大 （国立・水戸市・35位） 12位 大阪市立大（公立・大阪市・ 9位）
13位 神戸大 （国立・神戸市・10位） 14位 横浜市立大（公立・横浜市・15位）
15位 鳥取大 （国立・鳥取市・12位） 16位 科学技術大（国立・豊橋・107位）
17位 立命館大 （私立・京都市・17位） 18位 筑波大 （国立・つくば・30位）
19位 愛媛大 （国立・松山市・13位） 20位 長崎大 （国立・長崎市・118位）
上位校をみると、長野県が信州大・長野大・松本大の3校が入った。他に北関東で宇都宮大・群馬大・茨城大の国立大勢が目立つ。これらの大学は、東京に近く学生が流出しやすいため、地域貢献によって特色を打ち出し、同時に地域再生に繋げる狙いがある、と同紙は分析している。
また、15年度に大阪市立大と統合を控える大阪府立大は、統合に向けた組織見直しで、地域貢献をテーマに教育カリキュラムを充実させた点に順位上昇のポイントがある、と同紙は分析する。
調査概要は、通信制大学や新設大学などを除く四年制の国公私立大学を対象に、9月下旬から10月中旬にかけてアンケート方式で実施した。対象とした5分野と設問数（枝問除く）は「組織・制度」（5問）、「ボランティア・防災」（4問）、「学生」（4問）、「企業・行政」（6問）、「住民」（4問）。原則として2011年度の制度や実績を聞いた。調査は06年以来、同紙が毎年実施しており、今年で7回目。
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