最近の大学生、友人よりも勉強志向強まる


  1. 教育情報サイトeduon!ホーム
  2. 教育ニュース
  3. 大学
  4. 最近の大学生、友人よりも勉強志向強まる

大学 最近の大学生、友人よりも勉強志向強まる

配信元:私塾界 12月18日08時28分

朝日新聞によると、全国大学生活協同組合連合会(大学生協連)が、バブル崩壊後から20年余りの「学生生活実態調査」の結果を専門家に分析してもらったところ、「勉強志向が強まっている」ことがわかった。ただ、勉学の内容については「受け身になっている」などとして、改善を求める声が上がっている。

11月5日にあった大学生協連主催のシンポジウム「バブル崩壊後の学生の変容と現代学生像」で、専門家が分析の結果を報告した。同調査は毎年実施、今回、分析の対象となったのは1991~2011年分。サンプル数は計約36万。

経年変化を見ると、「大学生活の中で現在最も重点をおいていること」は、1991年には9項目の選択肢のうち「よき友を得たり豊かな人間関係を結ぶことを第一においた生活」が26%で最多だった。だが、98年には「勉強や研究第一」が逆転。2011年は「勉強第一」が27.1%と最多で、「豊かな人間関係」は13.4%となっていた。

その原因を、就職環境の悪化が勉学志向の高まりと分析。一方で、就職への不安を「感じていない」学生の方が「勉強第一」を選ぶ割合が高かったと指摘する意見もあり、単純に就職環境が原因とは言えない点を示唆した。

また、勉学志向の高まりを指摘しつつ、「豊かな人間関係」を重視する学生の方が、近年は学生生活の充実度が高いと指摘する声もある。大学に期待される機能が勉学の充実に傾斜していく中で「勉学志向はやむを得ずそうなっている面があるのでは」と大学側にも責任の一端はあると続けた。

ただ、勉学の内容については批判的な意見も出た。学生の授業への出席率は上がっているものの、読書時間が減っていることなどから、能動的な学習が減ったと指摘。受け身の姿勢が強まって高校の延長のようになり、「学生の『生徒化』が進んでいる」と警告した。本も読まない”草食学生”、講義で何を得る。

私塾界

掲示板 このニュースについて掲示板のトピックを立てる