5大学の学生4割、高校必修教科を未履修か


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大学 5大学の学生4割、高校必修教科を未履修か

配信元:私塾界 12月18日08時29分

高校の必履修教科「情報」について、東京農工大などの研究グループが同大などの1年生を対象に行ったアンケート調査で、約半数が高校で未履修だった疑いがあることがわかったと、12月13日付の読売新聞が報じた。必履修教科の未履修問題は2006年、世界史などを中心に全国の高校で相次いで発覚したが、専門家は「今でも大学入試センター試験に出題されない教科の授業が、受験用の教科に割り振られているのでは」と指摘している。

「情報」は、学習指導要領で高校3年間に2単位の履修が義務付けられている。しかし、今年4月、同大など5大学の新入生1266人を対象に行った高校情報科に関するアンケート調査では、45%の学生が「週1時間で1年間(1単位)」と回答。全く履修していないという学生も1%いた。

「情報」は03年度に新設されたが、いまだに大学入試センター試験の出題教科に採用されておらず、私立でも受験科目に取り入れている大学は少ない。このため、受験対策を重視する進学校では、試験科目の授業を優先する傾向があるという。必履修教科を履修しないと卒業できない。文部科学省によると、06年に全国の公私立663校で世界史や情報などの履修逃れが発覚。この時は、救済策として高校生に休み中の補習授業などで対応し、卒業生の卒業資格は取り消さなかった。07年度に新たに2校で未履修が発覚したが、それ以降、同省に報告はないという。

私塾界

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