群馬県内初の閉校 群馬松嶺福祉短期大学


大学群馬県内初の閉校 群馬松嶺福祉短期大学

2009年05月22日13時56分

 学校法人群馬常磐学園(太田市)は21日、同市内ケ島町で開設する群馬松嶺福祉短期大学の学生募集を平成22年度から全面的に停止すると発表した。

 介護福祉専攻と児童福祉専攻の在籍者91人の卒業とともに11年3月で閉校する予定。
 文部科学省によると、他大学への統合などを除き、短大が閉校になるのは県内では初めて。

 同短大は平成11年4月に開校。21年4月現在、介護福祉専攻(定員40人)、児童福祉専攻(同50人)の2専攻があり、学生数91人、教職員数は23人。

 今春の入学生は介護福祉専攻が22人(うち7人は国の緊急雇用対策による離職者向け職業訓練の訓練生)、児童福祉専攻が14人で、入学定員充足率は40%だった。

 当初は介護福祉専攻と、社会福祉士を目指す社会福祉専攻の2本立てで開学し、定員は計200人で、12年度には194人が入学した。
 しかし、県内に社会福祉士などを養成する4年制大学が次々と開学したため、21年度までの累計赤字は約4億4700万円になる見込みだ。

 介護福祉専門学校などの福祉・介護の各種学校の人気は低迷が目立ってきていることもあり、今後の福祉に対し不安が募る