言われたことをやるより自分で考えた方が楽しい!サッカーは自由なスポーツだから


  1. 教育情報サイトeduon!ホーム
  2. 教育ニュース
  3. 情操教育
  4. 言われたことをやるより自分で考えた方が楽しい!サッカーは自由なスポーツだから

情操教育 言われたことをやるより自分で考えた方が楽しい!サッカーは自由なスポーツだから

配信元:サカイク 12月20日07時53分

練習をしていると、よくこう聞かれることがあります。「コーチ、ぼくはどう動けばいいんですか?」。それを知ろうとする気持ちは、すごくいいものだと思う。でも、サッカーは自由なスポーツ。サッカーの基本である、ゴールを奪うこと、ゴールを奪われないことを忘れなければ、それほどセオリーから外れる動きをすることはないはずです。

■「どう動くか?」ではなく、「どうすれば相手に勝てるか?」を考えていない
「どう動くか?」について考える子はいても、肝心な「どうすれば相手に勝てるか?」を考えている子は、あまり多くはないというのが、ぼくの印象です。

スクールなどで教えているとき、ぼくに「どう動けばいいんですか?」と聞きに来てくれる子は、日頃、コーチに「どこに動いているんだ!」と言われているんだと思います。ぼくらコーチは「なぜあの選手はそこにいるんだ?」と疑問があっても、その選手なりに「ゴールを決めたくてこうしました」という理由があればいいと思う。その気持ちを出発点として、「それだったら、こういう動き方もあるよ」と気付かせることはできるから。

ほかにも、「レギュラーになるためにはどうすればいいですか?」と聞かれることもあります。きっと、サッカーに真面目に向き合っているんでしょうね。そういう選手は応援したくなる。ぼくのアドバイスを聞くことも大事だけど、それよりもまずしてほしいのが、自分で自分の課題をみつけること。コーチに分析させるのではなく、自分で自分を分析することが大事なんです。

たとえば、相手ゴール前でパスを受けたときに、ファーストタッチで足元にボールを止めずに、スペースに出せばシュートまでいけた場面があるとします。ミスはだれにでもあることだから、それについてはなんの問題もない。

だけど、多くの選手はミスをしても、「失敗したな」という顔をして、終わりなんですよね。ミスのあとに「こうすればうまくいったな」という反省がない。ただ何も考えずにプレーをして、「コーチ、どうでしたか?」と聞きにくる。そこでアドバイスを言われた通りやって、また「コーチ、どうでしたか?」とぼくのところへ来る。

そこで「いいタイミングでボールが来たのに、トラップが乱れてシュートが枠にいかなかった」という反省があれば、「ボールコントロールの精度が甘いな」と自己分析して、それに合った練習をすればいいわけです。

■サッカーは自由なスポーツ。指導者任せではなく自分で考えることが大事
ぼくはコーチだから、「どうでしたか?」と聞かれたら、選手一人ひとりに課題を与えたり、アドバイスをしてあげたいと思います。でもその前に、ちょっと立ち止まって考えてみてほしい。いまのプレーについて、自分はどう考えているのかって。指導者任せにするのではなく、まずは自分で考えること。それを繰り返していくことが、上達の道なんだと思います。

コーチに言われたことだけをやるよりも、自分で考えて、工夫したほうが楽しいよね。サッカーは自由で楽しいスポーツなんですから。


小島 直人//
こじま・なおと
海外での選手経験の後、指導者として中学、高校、地域クラブや東京ヴェルディコーチとして様々なカテゴリーの指導にあたる。情熱的で卓越したコーチングスキルには定評があり、NIKEエリートトレーニングでは専属コーチとして毎年1万人以上の中高生をクリニックで指導した。現在は、大森FCの代表を務める。

記事提供:少年サッカーの保護者向け情報サイト[サカイク]

サカイク

日本初のサッカーを通した教育がテーマの少年サッカー(ジュニアサッカー)保護者向け情報サイト。最新少年サッカー情報からオリジナルコラムやインタビューなどの読み物コンテンツや練習メニューや練習方法を動画付きでお届けしています。

掲示板 このニュースについて掲示板のトピックを立てる