京都市で「サッカー高校」開校延期


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高校 京都市で「サッカー高校」開校延期

配信元:私塾界 05月17日08時07分

京都新聞(5月5日付)は、京都市教育委員会が運動場整備などを支援し、NPO法人が右京区京北の元周山小で準備していたサッカー主体の通信制高校が、資金の調達難で今年4月開校の予定を延期したと報じた。

法人は「3年以内の開校を目指す」としているが、入学予定だった生徒は進路変更を余儀なくされ、地元からは「計画の見通しが甘かったのでは」との声が出ている。NPO法人は「ASラランジャ」。サッカークラブとして関西社会人リーグに所属し、小中高生のチームもある。理事長はJリーグなどで指導経験のある上田滋夢さん(46)。3年前に「全国初」として、サッカーを柱とした通信制高校を市教委に提案した。市教委は「地域の活性化につながる」と、京北第一小に統合された元周山小の貸与を決めた。

●京都市教委が2,700万円投入も資金難、13人入学できず

計画では、1学年定員25人で、校舎で寮生活を送る。プロ選手や指導者など、サッカー関連の就職を目指す。教育カリキュラムは、三重県伊賀市のウィッツ青山学園高と提携する予定だった。

市教委は、グラウンド(約2千平方メートル)の整地やネット設置など、総工費2,700万円で元周山小を整備。旧校舎活用で設けていた文化財展示室も市京北合同庁舎に移し、受け入れ準備を整えた。

しかしラランジャによると、スポンサー獲得に難航。生徒寮にする校舎の耐震性確認などの手続きも遅れた。4月開校を断念し、ウィッツとの提携も解消。入学予定だった生徒13人は、別の進路をあっせんしたという。

私塾界

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