大分県立大分豊府中学校 テストで支持政党を問う問題を出題


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中学校 大分県立大分豊府中学校 テストで支持政党を問う問題を出題

09月01日14時59分

 大分県立大分豊府中学校で、1、2年生の社会科の夏休み課題診断テストに支持政党を問う記述問題を出題していたことが2009年8月28日、わかった。学校側は「採点対象ではないが、配慮に欠けた出題だった」と説明している。専門家は「生徒の思想や信条を聞くこと自体、公教育から逸脱した行為」と指摘している。

 大分豊府中学校によると、1、2年生約240人を対象にしたテストで、社会科の男性教諭(37)が作り、26日に実施した。設問内容は「もしあなたに選挙権があったなら、どの政党を支持しようと思いますか。その理由も答えてください」という内容。
 大半の生徒は個別の政党名、または「支持政党なし」と具体的に答えたが、1クラス当たり2~3人は空欄のまま提出した。大半の生徒が個別の政党名を挙げて回答したが、時事問題に関する理解度を知るためで、採点の対象にはしていなかったという。
 教頭は「今回のテストは通知表の評点には影響しないが、配慮に欠けていたのは事実。来週早々にも、あらためて生徒に出題の意図をきちんと説明したい」と話している。専門家からは、「政治に関心を持ってもらうことは大事だが、生徒の思想や信条を聞くこと自体、公教育から逸脱した行為」という声が上がっている。

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