札幌市の中学、学力テストで全国上回る


  1. 教育情報サイトeduon!ホーム
  2. 教育ニュース
  3. 中学校
  4. 札幌市の中学、学力テストで全国上回る

中学校 札幌市の中学、学力テストで全国上回る

配信元:私塾界 10月02日08時36分

読売新聞(9月20日付)は、札幌市教育委員会が19日、文部科学省が今年4月に実施した全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の概要を公表したと報じた。

札幌市の子どもの学力は、小学校の国語、算数、理科の計20領域の設問中、算数の「数と計算」など計11領域の設問で、全国の平均正答率を下回った。中学校では国語、数学、理科の全17領域で、全国平均正答率を上回った。

過去の全国学力テストで、札幌の小学生は「算数が弱い」とされていた。今回はB問題の「図形」領域で全国平均正答率をやや上回ったものの、残る7領域はすべて全国を下回った。今回初めて実施された理科では、小学校は「エネルギー」など4領域中3領域で全国平均に及ばず、小学校の"理系科目"が弱点であることが浮き彫りになった。

一方、小学校国語の「読むこと」の領域の設問は、前回はA・Bともに全国平均正答率を下回っていたが、今回はAで「全国平均」、Bで「全国平均を0.1~3ポイント上回る」に改善した。

札幌市教委は「テストの結果を上げることが目的ではなく、一喜一憂するものではない」と前置きした上で、「結果は上向いている。国語の読解力は、09年度から本格的に始めた読書活動の推進などが効果を上げているのでは」と話す。

中学校は8領域で全国を3ポイントより上回るなど、全国に比べ平均正答率が高かった。理由について札幌市教委は中学生になると家庭学習の時間が増えるなど、学習意欲が改善している」とし、今後、詳細な分析をする方針だ。

札幌市教委は、具体的な数値については「序列化や過度の競争につながる」として、公表していない。

私塾界

掲示板 このニュースについて掲示板のトピックを立てる