文部科学省は、「中央教育審議会 スポーツ・青少年分科会 青少年の体験活動の推進の在り方に関する部会」において、これまでの意見を取りまとめ公表した。その中で、子供の自然体験の大切さを投げかけている。
幼少期における異年齢の子どもたち同士での「群れ遊び」を通じて、自然と力加減や人の痛みを知り、思いやりが育まれる。子どもの頃に自然の中で思い切り遊んだ体験は、思い切り命を燃やして生きた記憶として、その後人生で行き詰まったときに、最後の心の支えとなってくれる。
他者や他の生物への配慮を含め、社会全体を考える人間を育むためには、教育的視点に裏打ちされた自然や文化などに触れる幅広い体験が必要である。自然環境や海外の人々とのつながりを持って生きる次代のリーダー育成のためには、自然の偉大さを体験したり、海外の人々と共に自然の中で問題を解決しながら進んでいく体験をしたりすることが重要であるとしている。