国立大学法人鳴門教育大学が、付属特別支援学校（徳島市上吉野町２丁目）の教諭に残業手当を十分支払っていないなどとして、徳島労働基準監督署から是正勧告を受けていたことが２００９年１１月３０日わかった。徳島労働基準監督署は時効前の過去２年分について、１２月２５日までに人数や合計額を調べ、支払うよう指摘した。
鳴門教育大学によると、２００９年１１月６日に労働基準法違反の疑いで同労基署の査察を受け、２７日に学長あてに勧告書が出された。内容は、「２００９年１１月末までの２年分の残業の実態を調べて教員に未払いの賃金を支払う」「勤務中の休憩を必ず教員に取らせる」などだ。１２月２５日までに各教員の残業総時間と残業手当の総額をまとめ、労基署に提出する。
鳴門教育大学は教員との間で残業時間を年間で３６０時間にとどめる労使協定があるが、超過部分の大半がサービス残業として扱われていた。
