朝日新聞(1月25日付)は、東京都足立区教育委員会が4月から、区立中学校全37校の新中学3年生を対象に、希望者から計100人を学力診断テストで選び、レベルの高い講習を行うことを決めたと報じた。
都立の難関高校突破を目指すという。講師は区教委が委託する民間の教育機関から派遣される。区教委は「成績のよい生徒や保護者の希望をかなえたい。そのために一歩踏み込んだ試み」と話している。
区教委によると、補習科目は数学と英語。4月から毎週土曜日に1時限90分の講習を2時限行う。2月まで最大46日行い、加えて夏休みや冬休みに集中講座をする。1クラス25人とし、会場は区内の二つの小学校の空いている部屋を利用する。民間の教育機関は、区教委が4月までに選定する。予算は3,800万円。
区では2011年度から区立中学校1校で民間教育機関に委託し、講師を派遣してもらい、進学対策講座を行っている。保護者から「子どもの意欲が増し、外部機関のテストを受験した結果が飛躍的に向上している」との声が出ているという。区教委は「学力の底上げに長年、努めてきた。今度は成績上位者の生徒や保護者の希望にこたえたい」としている。