文部科学省は4月3日、2011年度中に日本から海外に3か月以上留学した高校生は3257人だったと発表した。前回の08年度調査より微増し、減少傾向に歯止めがかかった。調査は、全国の高校生を対象に原則隔年で実施。過去10回の調査で最も少なかった前回の3208人を49人（2%）上回った。少子化の影響もあり、最多だった1992年度に比べると約3割減少している。
今回初めて、将来の留学希望を尋ねたところ、「留学したいと思わない」が「したい」を上回り58%を占めた。消極的な理由（複数回答）は、「言葉の壁」（56%）、「経済的に厳しい」（38%）、「留学方法、外国での生活、勉強、友達関係の不安」（34%）の順で多かった。
