文部科学省は18日、大学院レベルの優れた教育研究拠点を選んで研究費を重点的に配分する「グローバルCOE(センター・オブ・エクセレンス=卓越した拠点)プログラム」の審査結果を発表した。
2年目となる今年は、315件の申請があり、国立大は21大学で55件、私立大は8大学13件が拠点として採択されたが、公立大は0件。大学別では東京大が最多の10件で、約15%を占めた。
このプログラムは、2002年度から3年間公募・審査された「21世紀COEプログラム」の改訂版。今回は03年度に対象となった5分野について新規分を含めて審査した。採択件数を半分程度に抑えて1件あたりの補助金は倍増し、年間5000万~5億円を5年間補助する。
審査に当たったグローバルCOEプログラム委員会の野依良治委員長は国立大の採択率が高いことについて、「選ばれたところは今までの実績の上に実績を積んで新しい展望を出してきているわけで、それなりの力強さがある。差別や区別はほとんどないと思う」と話した。